草木が青々と茂り、気持ちの良い季節になりました。
新年度が始まり早1か月。新しい生活に少しずつ慣れてきた子ども達、保育室からも園庭からも明るい笑い声がたくさん聞こえてきて、職員一同日々元気をもらっています。
先日春の健診がありました。小さいクラスは問答無用で泣いてしまう事も多いのですが、3歳児にもなると「注射する?」「楽しい?」とその先に何があるのかを聞いて、泣かずに頑張ってみたりしていました。4歳児になるとで脱いだ服をたたみ、わざと背筋を伸ばして並んだり、「服に隠れているところはちゃんと隠すんだよね!」なんていつも話している事をここぞとばかりにえばった表情で話したりとさらに成長が見られます。では5歳児さんは・・というと、「あ、~ちゃん泣いてない~」「去年泣いてたよね。懐かしい~」と自分たちより小さいクラスをニコニコ眺めながらさすがとしか言いようのない会話をしていて、こんな1コマにも大きくなったね!がたくさんたくさん見られ嬉しく思いました。
ですが、子ども達の笑顔や成長が喜ばしいほど、ウクライナの子ども達の事が思い出されます。
「怖い」「ママがいない」「死にたくない」と涙を流している子ども達を思うと、緑の家保育園の子どもたちがそんな思いをしたらと想像すると胸がいっぱいになります。
子ども達の姿を見ていると、もちろんケンカもたくさんします。感情が高ぶって我慢できずに手を出してしまう事もあります。でも、日々を一緒に過ごす中で相手を尊重し理解しようとする姿、寄り添おうとする姿も同じくらい沢山あって、年長クラスになれば話し合いで解決できることも増えます。ごめんねの言葉はあったりなかったりしますが、時間がかかっても自分たちの思いでしっかり仲直りも出来ます。
世界が出来ていないことを、子ども達はやっています。
この子ども達に恥じない大人として何が出来るのか。考えていきたいと強く思いました。
園長 菅野 高穂